③-1 筆記試験復元論文の採点結果

③港湾挑戦日記

1.R8試験筆記試験受験後の感想

 今年の技術士二次試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした!

私は、3年連続合格を目指し、R8年度は、「港湾部門」を受験しましたが、今年の筆記試験はみなさんどうだったでしょうか。

記憶が鮮明なうちに、今年の筆記試験の出題傾向や現場でのリアルな手応えを振り返ってみたいと思います。

 私は、受験に当たり、「必須:3論文」「選択Ⅱ-1:8論文」「選択Ⅱ-2:3論文」「選択Ⅲ:3論文」を準備していました。

 必須は、

  ①持続可能な社会資本整備

  ②南海トラフ地震

  ③インフラの集約・再編

 選択Ⅱ-1は、

  ①浅海変形、②液状化・津波による複合災害、③CNP

  ④鋼構造物の防食工法、⑤地盤改良工法、⑥洋上風力発電

  ⑦設計波、⑧サイバーポート

 選択Ⅱ-2は、

  ①インバウンド客受け入れ施設拡充

  ②港湾の高潮対策

  ③施設の復旧・機能回復

 選択Ⅲは、

  ①特定利用港湾

  ②港湾インフラ整備・管理

  ③輸送の機能強化及び機能確保

について、論文を準備していました。

 全体の印象としては、今年も一筋縄ではいかない「ひねりを効かせた出題」が多く、試験会場でも周囲の受験者が一瞬手を止めて悩んでいる空気が伝わってきました。

必須科目(Ⅰ):組み合わせとひねりの利いた出題

必須科目は以下の2問でした。

・Ⅰ-1:新技術・DXの活用によるインフラの価値向上

・Ⅰ-2:グリーンインフラを活かした具体の取組

今年はかなり難しく感じました。

特にⅠ-1は、単なる「DXの活用」にとどまらず、「それによってインフラの価値をどう向上させるか」まで問われており、要素を組み合わせた新しいパターンの出題という印象です。

Ⅰ-2のグリーンインフラはテーマ自体はシンプルですが、個人的にノーマークだったため勝負できず……迷わずⅠ-1を選択しました。グリーンインフラは「そろそろ出そう」と思いつつも、日常業務で触れる機会が少なく後回しにしがちだったのが響きました。

試験開始直後、周りから論文を書く音がしばらく聞こえてこなかったのを見るに、多くの方がテーマの絞り込みや構成に頭を抱えていたようです。

選択科目(Ⅱ-1):知識の精度が問われる短尺問題

・Ⅱ-1-1(維持管理計画):防食工を勉強していたので惜しかっ 

たのですが、維持管理レベルの3分類がパッと出てこず断念。

・Ⅱ-1-2(空港舗装):専門外のためパス。

・Ⅱ-1-4(環境アセスメント):実務経験・準備不足のためパス。

結果として「Ⅱ-1-3 防波堤の配置計画」を選択しました。

検討事項として「静穏度の確保」「経済性」までは出てきたものの、3つ目が思い浮かばず……最終的には静穏度確保の手法を中心に押し切る形になりました。

選択科目(Ⅱ-2):準備した骨格をいかに応用するか

・Ⅱ-2-1(農林水産物・食品輸出促進計画):完全にノーマーク。「こんな施策があったのか」と会場で反省しました。

選択したのは「Ⅱ-2-2 公共岸壁(水深-12m、重力式ケーソン構造)の災害復旧」です。

事前準備していた「施設の復旧・機能回復」の論文骨格と、これまでの岸壁に関する知見を組み合わせて回答を組み立てました。

選択科目(Ⅲ):ストレートではない「変化球」への対応

・Ⅲ-1(国際コンテナ戦略港湾の施策):大型船対応や荷役強化、内航フィーダー連携など課題の要素は浮かぶものの、論文として準備していなかったため見送り。

選択したのは「Ⅲ-2 港湾の更新(改廃を含む)」です。

単純な「インフラメンテナンス」ではなく、「港湾の更新を的確に進めるため」という少し変則的な切り口でした。こちらもあらかじめ用意していた「港湾インフラ整備・管理」の論文をうまく変形・アレンジして現場対応しました。

2.筆記試験終了!即復元論文を作成&AI採点してみた結果…

筆記試験を終えてすぐに復元論文を作成し、受講している講座へ採点を申し込みました。

この「復元論文」の作成、毎回本当に苦戦するんですよね……。

論文自体が長文であることに加え、試験終了ギリギリまで回答を書いているため、自分が何をどう書いたのかほとんど覚えていないのです。

そこで私は、いつも試験終了の残り5〜8分で問題用紙にメモを残すようにしています。

当然すべてを書き写す時間はないので、以下を中心的に書き残すのがコツです。

・事前に用意していた想定論文と大きく変えた部分

・試験本番で思いついて書いた、記憶に残りにくい部分

このメモが少しあるだけでも、試験後の復元作業がぐっと楽になります。

今回は講座の採点提出に加え、話題のAIにも採点させてみました。その結果は以下の通りです。

自分自身の感触としては、今回はかなり微妙な仕上がりで「当落線上」にいるのではないか……と感じています。

これから、来年度の港湾部門受験に向けて勉強を開始しようと思いましたが、筆記試験合格の可能性も残されているので、「口頭試験」と「来年度の勉強」「河川受験者のサポート」を同時に行っていこうと思います。 受験された皆さん、本当にお疲れ様でした!

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